植物ラテン語の世界。予想以上にシステマチックだった。

こんにちは。
実はアロマセラピストとしても細々と活動している、よもぎびわです。


先日、近所の書店で実用書のセールが催されていたので、こんな本を衝動買いしちゃいました。

f:id:mugwort_biwa:20180708174059j:plain

f:id:mugwort_biwa:20180708174110j:plain
20%OFFというワードに惹かれたのと、植物ラテン語と聞くとどうしても思い入れがあったのでつい・・・

 

アロマを通してラテン語に出会った。

ラテン語と初めて出会ったのは、2012年。
アロマセラピー関連の資格(AEAJ認定アロマテラピーインストラクター)を取得するために、アロマセラピーで用いられる原料植物の「学名」を、必死に暗記していました。
ちなみに学名とは世界共通で使われる植物の名称の事ですが、ラテン語で記述するというルールがあります。

 

 

そして本題に入る前に、アロマテラピーインストラクターの試験についての説明を必要な部分だけさくっと。

試験では約30種類の植物について、アロマに関連するあらゆる知識が出題されます。

その中に「学名を正確に記述しなさい」といった問題も出題されます。

 

当然、この問題に対する対策は「暗記」。
と、口で言うのは簡単ですが、これがかなり大変なんですよね・・・

試験合格後しばらくは、学名とかラテン語から無意識に遠ざかっていたような記憶があります(笑)。

 

しかしそれから何年も時が過ぎて、この本に出会い。
「植物の学名ってちょっと忘れてきているけど、懐かしいなぁ」と。
読み進めていく中で、学名を単なる暗記すべき文字列としてではなく、それぞれを意味のある語として捉えられるように。
学名の面白さや役に立つところなど、魅力が段々とわかってきた気がします。

 

勉強せざるをえない追い詰められている状況の時よりも、ちょっと余裕があるくらいの時の方が、こういったところにまで目を向けられて楽しいですよね。

 

 

 

実はラテン語ってこんなに便利。


そんなラテン語の魅力をなんとなく実感してもらえるように、ひとつ簡単な例を上げてみます。
例えば、ローズマリーを学名で表記すると「Rosmarinus officinalis」。

ちなみに学名では「属名 種小名」という形式で記述するという決まり事があります。

この決まりに従って、学名の意味を紐解いてみると・・・
マンネンロウ属(Rosmarinus)の有用植物(officinalis)」という意味になります。

 

 

また精油に使われる植物の中で、頻出する種小名(後ろの語)というのもありまして。
先程のローズマリーの表記を踏まえて、同じ種小名を持った植物を並べてみると。

ローズマリー Rosmarinus officinalis
・ラベンダー Lavandula officinalis
・メリッサ Melissa officinalis

属名は全て異なりますが、いずれの種小名も「officinalis(有用植物)」で統一されていますね。
ローズマリー・ラベンダー・メリッサ3種とも、期待できる効果が多く幅広い用途に使われる精油です。
そう考えると学名って、それぞれの植物の特徴を明確に表しているとても合理的な命名法であると感じられますね。

 

 

 

 

今回紹介した本は、属名の方に関しては残念ながらあまり言及がないですが・・・
種小名に関しては、さすが辞典というタイトルが付けられているだけの事はあって、とても細かく紹介されています。
合間合間に、植物のエピソードや各種コラムがイラスト付きで紹介されていて、見ているだけでも楽しいですよ★
精油の原料になる植物にとどまらず、その他の用途に使われている植物(例えば園芸用)も網羅されているので、アロマテラピーが好きな人以外でも、植物に興味がある方は是非とも!